おまけの小林クン 13巻
大和の暗い過去と、『上手なお別れ』の意味が明らかになる13巻。
大林真央子の従姉、大林聡子は、看護師をしている。
11年前、聡子の働く病院へ入院した幼き日の大和。
交通事故で大怪我を負い、両親を亡くした大和は、
聡子に対し『おかあさんのにおい』がすると、特別に懐くのだった。
笑顔のかわいい大和に、聡子も特別な感情を抱いていく。
そして、一度は退院する大和。
その1年後、
『一週間だけお世話になった家で、少しだけ怖いことがあって』
再び入院することになった大和。
笑顔をなくしてしまった大和だが、何故みんな悲しそうな笑顔をしているのか、気になっていた。
ある日、おばあちゃんの言った、
『笑顔上手は幸せ上手』
という言葉を思い出し、自分が笑えばみんな笑ってくれると理解した大和。
その後退院し、様々な家を渡り歩くことになる大和。
そして最後の家は火事で全焼し、やはりお別れすることになる。
お別れのない出会いなんてない。そう子供ながらに思ってしまった大和は、
特別な思い出を残さず、出来るだけ悲しくないお別れをすることを覚えた。
それが大和の言う、『上手なお別れ』。
だが、大和は、ここの人たちとはもう、『上手なお別れが出来ないかもしれない』。
そう、燕に告げる――
今回、非常に心に痛みを残す話だったと思う。
確かに、上手なお別れだとか、そういうことを考えたことが私だってないわけではないけれど、
それでもそれは、やろうと思って上手に出来ることではなかった。
しかし、大和はそれをやってきたと言うのだ。
明るい彼の過去に、あまりに壮絶な人生があって、それが胸を締め付けて仕方ない。
今まで、なんだかんだ言っても『ぽっぷんコメディ』だと思っていたこの漫画だが、
今回、最終的に大和に幸せになって欲しい……そういう願いが、一番の想いとなった。