おまけの小林クン 1巻
1-Aの転校生、小林大和。
可愛らしい見た目の彼は、れっきとした高校生である。
隠れ少年趣味(ショタコン)の鬼委員長、小林吹雪。
中学生の頃、野球部の顧問を半殺しにしたと噂の小林健吾。
綺麗な顔で、罠をしかけるアブナイ男、小林千尋。
以上の三人は、『A組のバミューダトライアングル』と呼ばれ恐れられていたが、
大和は転校初日に『まるで兄弟みたいだ!』と大喜び。
それまで誰も近づこうとしなかった三人に、小林大和という旋風が吹き荒れる――
小林ーズ結成?の1巻。
浮いた話の一つもなく、怖いイメージしか持たれていなかった委員長の可愛らしい面がクラスに晒され、
小林健吾は意外とお父さんタイプでヘタレだと言うことが明らかになり、
小林千尋は単純に、愛情表現が歪んでいるだけだと明かされる。
主に誤解によってクラスから浮いていた3名が、一人のテケテケ少年・小林大和により
ほのぼのA組の仲間入り?を果たす。
委員長のギャップに萌え萌えするのはデフォルトだと個人的には思っているのだが、
健吾も時折酷く格好良くて悔しくなる。
そして大和の笑顔には委員長でなくともデレーっとしてしまうこと間違いない。
千尋は……いいキャラだと思う。そう、とてもね。
そして、大和が意外に暗い過去を隠した少年であることがうっすらと明らかになる部分もあり、
少しだけほろりときたり、ドキっとしてしまったりもする。
あんなに明るい彼が、どんな道を歩んできたのか。
『おまけ』だと自分を言った大和。
私はとても切ない言葉だと思った。寂しい言葉だと。
ぽっぷんコメディと銘打ちながら、暗い過去の少年が主人公のこの漫画。
いろんな意味で続きが気になるものである。